浅草といえば銀座線

も欠かせませんね。日本で初めての地下鉄で、後の地下鉄には無い特殊構造故に当時の面影をあちこちに残しています。
まず車体の長さ。首都圏では京成や京急などが「短い電車」の代表格ですが、それよりも更に短い車体をしています。またその下の台車はかなり背の低いもので、全体的に見方によっては路面電車にも見えなく無いかも。それが急カーブの繰り返す線路をかなりの速度で(とはいえ最高速度は60km/h程度)かっ飛ばしていきます(車体が短ければ短いほど、カーブを曲がるのに有利な訳です)。
そして駅は分厚い鉄骨が幾重にも張り巡らされたいかにも昭和初期?的構造で、鉄筋コンクリートで固められた後の地下鉄駅とはやはり雰囲気が異なっています。
勿論走るのは電車ですが、屋根上にパンタグラフが無く、天井が低くて、代わりにレールの脇に付けられた「第三軌条」から集電を行っています。この方式も都心ではここと丸の内線、そして特殊構造を採用している大江戸線だけです。
車両は全てアルミ車体の物に置き換えられてしまいましたが、あの車両だって何気に25年選手だったりします。 今の電車と並べても特に見劣りしないデザインはさすがです。子供の頃初めて見たときは、何て格好良い電車なんだろうと思った記憶があります。