軍バリ!

ここ一番のお気に入りコミック。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/07165919
韓国の「徴兵制」とはどういうものか、韓国の社会にどう根付いているのか、それを日本人向けにエンターテイメントの側面から噛み砕きながら描く漫画です。
冒頭に描かれる光景は細部に注視しなければ日本と間違えてしまいそうな光景で、しかし友人と語られる会話は軍隊行きの話。似てても非なる所なのだと思い知らされます。
私は韓国の人は誰でも入隊を自然に受け入れているのかと思いましたが違うようです。軍隊入隊という異次元突入に恐れ涙を流して……。普通にそこら辺にいる若者の姿そのものです。そして主人公は文字通り読者の代表として軍隊の生活に突入していきます。
軍隊に対して批判的な面を向けるのではなく、そこで体験する生活、苦労も喜びも友情も、軍隊とは縁遠いところにいる読者の目線も意識しながら描き出しています。
通常軍隊物といえば戦争の中に巻き込まれるように話が進むものですが、この漫画は冷戦の影の下にある平和の中に語られる軍隊物という点で一線を駕しているユニークな存在だと思います。また韓国の徴兵制やその先にある北朝鮮という国についても知ることが出来る貴重な本だと思います。
とりあえず熊さんがどういう感想を持つかな? と思いました。是非読んで下さい(笑)。