思いっきり引いた視点から俯瞰する。

ここに、一見して得たいの知れない何かがあったとする。
良く見ると、それぞれに形の違う、色も違う、中身も違う得たいの知れない何かが沢山周りにある。

点で見ると訳がわからない。
しかしちょっと離れてみれば、それらが寄り添って機能する様子は一つの世界を形成する。

ここに、ある人が作り上げた一つの作品がある。その出来は素晴らしいかもしれないし、高が知れているかも知れない。いずれにしてもそれはある一つの点だ。何かそれ以上の物を判断するのは難しい。
しかしその人が、何か障害があっても諦める事無く継続して作品を作り続けたとする。それらが全く形も内容も違うものばかりだったとしても、ある時ふと全体を眺めて見たとしたら、それらが寄り添う様子は何か、ある世界を形成しているように見えるのではないか。

いや、それはただの世界というよりも、もう一人の自分自身を作り出したと言いうるのではないだろうか。

だとすれば、何となく、上手く説明出来ないが、一つ一つの作品の評価にびくびくしたり胸を張ったり、出来の如何に臆したり、他の作品と比較して捻くれたり事は無くて、むしろただひたすらに作り続ける事が動かざる自分自身、「自信」を作り出すのでは無いかと思った。

今自分に必要な要素の一つは、この「自信」であるのだろう。もっと努力する必要がある。