イノセンス

押井守監督作品のアレです。やっとDVDを購入、帰宅後に観ました。
いや、あれです。相変わらず凄いですな。動きもディテールも。特にディテールには圧倒されます。なんでこんな密度の絵が動いているんだよ……。
ストーリーも面白かったです。核となる人形と、人間と、その境界線。有機と無機の境界線。デジタルとアナログの境界線。最近境界をテーマに取り入れる作品がなんとなく増えてますね。20年ほど前までの、境界が意識しなくても明確だった時代から、意識して考えないと境界が見えない世界になってきているんでしょう。だから境界を作品に求めたがるのかもしれませんな。これは私の考えですが。
基はコミック「攻殻機動隊」です。これのあるエピソードを元に、ストーリーを独自に発展させています。映画でわかりにくいところはコミックを読むと補完されますが、面白いのはコミックでわかりにくかったところを映画が補完しているところ。こういう関係もありなんですね。
コミックは1991年作品でもう10年以上前の作品なんですが、現代の要素で再構成すると十分行ける素質がまだまだ山盛りだと思います。このコミックから2編のストーリーが映画化されましたが、こんどはどれになるんでしょうかね?