鉄道模型がアホらしく思えてくる話

もうしばらく前からなのですが、鉄道模型(特にNゲージ)が最近アホらしく思えてきてなりません。

前提として、だいたい1セットの値段が1万円代後半です。
とりあえず、お気に入りの車両を手にとって好きなだけ眺めることが出来ます。線路を敷けば走らせることも出来ます。しかし他に使い道はありません。だいたいはすぐに箪笥の肥やしになります。

一方今年の初めに、パソコンの調子が悪くなったので再インストール用にと買ってきた外付けHDDが1万円代前半。これで実に230GBもの容量! 久々に買ったHDDの値段の安さに圧倒されてしまいました。これだけあれば動画編集もゲームのインストールも気兼ねなく出来ます。

また1ヶ月ちょっと前に大阪に行った際には高速バスを使いました。往復割引を利用することで1万5千円程度で行ってこれます。宿代を工夫すればだいたい2万円で済ませることが出来ます。大阪に行けばいくらでも楽しいところがたくさんあります。日本橋にいってもいいし、USJに行ったってOKです。

Nゲージを1セット買わなければこれだけ「遊ぶ」事や「環境構築」が出来ることに気がついた瞬間、Nゲージを買うことがばかばかしくなりました。
そこは嗜好品だから……、コレクションの楽しみがあるから……と割り切ったとしても、最近の鉄道模型は新製品の数があまりにも増えていて、買い手にひぃひぃ言わせつつ何とかついて行かせてる状況です。一度買い逃せば入手難で、欲しければなんとしてでも手に入れろという態度をメーカーは取ります。メーカーにとって在庫を持つことはリスクにつながるとはいえ、限度があります。現状はあまりに酷く、ユーザーを完全にバカにしています。

まぁ5年ぐらい前のエロゲー業界が似たような状況でしたが……、ぶわっとメーカーが増えた挙句に一本あたりの出荷本数が激減し、その後は淘汰が続いて、現在は生き残れるところだけが残っている状態ですね。遠からずNゲージ業界も同様になるでしょう。エロゲーよりも悪いことに鉄道は題材が有限です。フリーランスが受け入れられにくい昨今、大手メーカーが手を出せるようなA級、B級の題材はほぼ枯渇しつつあります。中東に眠る石油資源よりも状況ははるかに危機的です。

Nゲージを「趣味」と言う名で語るなら、それ相応のゆとりや余裕、それにそれを育てる環境が必要でしょう。共倒れにつながりかねない新製品合戦を繰り返した結果がそろそろ訪れつつあります。

さーてこの1・2年でどんな風になっていくんでしょうかねぇ。楽しみですね。